知って損なし!嗜好調査から見る、高齢者が好む人気のおかずランキング!

この記事を目に留めて下さったあなたは、高齢者に人気のおかずは何か、想像した事はありますか?

高齢者といえば、和食やあっさりとしたメニューが好まれるとイメージする人も多いのですが、実際に病院や高齢者施設等で食事に関するアンケート(嗜好調査)を行うと、その食の嗜好は多岐にわたっている事がわかります。

自宅介護における毎日の食事作りの中で、メニューが単調になってしまったり、季節の行事やお祝い事での献立に悩むといった声が聞かれます。

しかしその様な時にも高齢者が好む人気のおかずを知っているだけでも、献立のヒントにもなり得ます。

今回本記事では、高齢者施設で行われた嗜好調査をもとに、高齢者に人気のおかずをランキング形式でお伝えします!

高齢者施設の嗜好調査から見る、高齢者の人気おかずベスト3

病院や高齢者施設では提供する食事の満足度向上のために、定期的に嗜好調査を行なっています。

嗜好調査では、提供された食事の中で美味しかったものや、食べてみたいもの等高齢者の食事の嗜好を知る事ができます。

ここでは、各施設がホームページ上で公表している嗜好調査の結果をもとに、高齢者の人気おかずをご紹介します。

人気おかず第1位!天ぷら

天ぷら

高齢者の人気おかずとして、各施設の嗜好調査で「美味しかったもの」「食べたいもの」に必ずと言って良い程名前が挙がるのが天ぷらです。

高齢者にとっては油っこいのでは?と思われがちですが、天ぷらは高級な和食屋や蕎麦屋で提供される事もあり、高齢者にとっては「ごちそう」のイメージが強いおかずです。

また、天ぷらは季節の野菜や海鮮等様々な具材を楽しむ事ができ、具材を変えれば飽きのこない料理とも言えます。

揚げたてのサクサクとした食感も美味しいですが、歯が弱い人には天つゆを多めにかけて衣を軟らかくするといった工夫をして提供する事ができます。

人気おかず第2位!うなぎ料理

うなぎ

病院や施設における嗜好調査の中で、「美味しかったもの」「食べたいもの」として既にご紹介している「天ぷら」とほぼ並んで票を集めるのがうなぎ料理です。

うなぎ料理は土用の丑の日の行事食として、多くの病院や施設において年に1〜2回献立に取り入れられています。やはりうなぎは世代を超えて元気の源という認識がある事が伺えます。

私が病院で勤務していた時も、食欲不振のためほとんど食事が食べられない高齢の患者さんが献立表でうなぎの日を見つけると嬉しそうにし、実際にその時に提供したひつまぶしはいつもより食べられたという経験があります。

うなぎ料理に関しても、噛む力や飲み込む力といったその人の食べる能力に応じて、噛む力や飲み込む力が保たれている人はうなぎをそのまま使ったうなぎの蒲焼きに、歯が弱い人にはひつまぶし、ちらし寿司にするといった応用が効きます。

人気おかず第3位!刺身、すきやき等

刺身

高齢者にとって、刺身、すきやきといったやはり「ごちそう」感のある和食のおかずは根強い人気があります。

刺身に関しては衛生管理の関係上、病院や施設の食事としては提供が難しい場合も多いので、嗜好調査では「食べたいもの」としてよく挙げられます。

よって、刺身は自宅で対応しやすいおかずの一つでもあります。

噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合は、刺身を包丁でたたいて細かくし、とろろやごま油、卵黄等といった喉の滑りが良くなる食材と合わせると食べやすくなります。

すきやき

すきやきは肉料理の中でも比較的柔らかい肉を使用する事が多いですが、歯が弱い人にはキッチンバサミ等で肉に対して一口大の切り込みを入れるとより安心です。

人気おかず同率第3位!エビフライ、ハンバーグ等

ここまでは高齢者の人気おかずの中でも和食のおかずをご紹介してきましたが、実は洋食のメニューも高齢者には人気です。

その中でも、エビフライやハンバーグといったデパートのレストランでの食事を彷彿とさせるメニューは上位に挙がっている事が多くあります。

これらのメニューは、誕生日やクリスマス等にケーキと合わせて提供しても食卓が華やかになり、喜ばれるでしょう。

ハンバーグ

ハンバーグはミンチ状の肉を焼き上げているので、高齢者にも食べやすい形態のおかずです。

エビフライ

エビフライをはじめとしたフライを自宅で調理する場合は、パン粉をフードプロセッサー等で細かくして使用すると歯切れが良く食べやすい仕上がりになります。

【番外編】メニュー全体では、寿司、うどん、カレーライス等が人気

本記事では高齢者に人気の「おかず」に焦点を絞ってランキングとしてご紹介して来ましたが、病院や高齢者施設の嗜好調査における人気メニューは、全体的に見るとどの様なものが挙げられているか気になりませんか?

多くの病院や高齢者施設の嗜好調査で群を抜いて人気のメニューが「お寿司」です。

日本食の典型と言われるこのメニューは、やはり世代を超えて人気がある事が分かります。

お寿司

最近では噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にみも食べやすい、ソフトタイプのお寿司が介護食品メーカーから発売されています。

この様に食べるための機能が低下した人も人気メニューが楽しめるのは高齢者だけではなく介護者にとっても嬉しいものです。

うどん

その他、うどんやカレーライスも人気があり、うどんの汁やカレーの辛さの度合いについての意見等も見受けられます。

この様に、メニュー全体を見ると味付きの主食や一皿メニュー等も人気がある事が分かります。

寿司やカレーライス等は見た目が食欲をそそるだけではなく、一品で主食の他、タンパク源や野菜といったおかずが合わせて摂れるというメリットがあります。

特に、食が細くなった高齢者にとっては身体のためとは言っても多くの品数を食べる事が気持ちの面で負担となる事も多いため、一皿で複数の栄養が摂れ、尚且つ食欲をそそるメニューは重宝します。

特別感があるメニューは高齢者にも人気!家庭の食卓に取り入れて満足度アップ!

自宅介護における毎日の食事作りの中で、メニューが単調になってしまったり、季節の行事やお祝い事での献立に悩むといった声はよく聞かれます。

その様な場合に知っておくと重宝するのが、高齢者が好む人気のおかずです。

高齢者に人気のおかずやメニューを知っている事で食事を提供した際の喫食者である高齢者の満足度が上がり、毎日の献立のヒントにもなります。

高齢者に人気のおかずの情報はインターネット上では多くはありませんが、病院や高齢者施設がホームページ上等で公開している、高齢者に向けて実施した食事アンケート(嗜好調査)の結果から、客観的に人気のメニューを知る事もできます。

今回本記事では公開されている高齢者施設の嗜好調査の結果から人気のおかずに焦点を当てて検討し、最も人気があるおかずが「天ぷら」、次いで「うなぎ料理」、その他刺身やすきやき、エビフライやハンバーグといったおかずも人気である事が分かりました。

人気メニューの共通点としては、和食屋やデパートのレストランで食べる様な特別感やごちそうを連想させるものとなっていました。

高齢になると噛む力や飲み込む力が弱くなる事でこれらの人気メニューを食べたいけれど食べられない、その様なケースにも遭遇します。

その様な場合は、一口大に切り分けたり、喉越しの良い食材と合わせて調理する等の工夫をし、極力食べたいものを提供する姿勢も大切にしたいものです。

自宅で調理が難しい場合は、介護食品メーカーが販売する介護食事や、メニューが豊富な上に幅広い食形態にも対応している高齢者向け宅配弁当を取り入れるのもおすすめです。

また、メニュー全体を見ると寿司が群を抜いて人気があり、うどんやカレーライスといった見た目も食欲をそそり、一皿で複数の栄養が摂れるメニューが人気がある事が分かります。

この様なメニューは、食が細くなりがちな高齢者にとって手軽に複数の栄養が摂れるといったメリットもあります。

>oharu(おはる)

oharu(おはる)

自身のスポーツ経験から管理栄養士を志し、大学卒業後総合病院の管理栄養士として8年勤務する中で高齢者の栄養サポートやがん患者に対する緩和ケア等のチーム医療にも参加。現在は幅広い年齢層を対象に予防医療の分野で活動中。

【所有資格】・管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・病態栄養専門管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士