高齢者向け宅配弁当のメニューを大解剖!状況別おすすめもご紹介!

高齢者のご家族を自宅で介護している場合、介護者が仕事や用事等で不在の時は食事の用意はどうしたら良いか、困ってしまう事はありませんか?

作り置きのおかずを用意するといった方法もありますが、できれば手間が少なく、衛生面も安心な食事が用意できたら助かりますよね。

そんな時におすすめしたいのが、最近では様々な企業が参入している、「高齢者向け宅配弁当サービス」です。

高齢者向け宅配弁当は冷凍された状態で届けてもらえるので、冷凍庫にストックしておく事で必要な時にレンジで解凍する事ですぐに食べる事ができ、厳重な衛生管理の下で製造されているので衛生面も安心です。

そして何よりの魅力は、その美味しさと様々な面に配慮された豊富なメニューです。

高齢者宅配弁当サービスのメニューは管理栄養士が監修し、和洋中のバリエーションに富んだ美味しさはもちろん、高齢者の噛む力や飲み込む力、持病等の身体の状況に配慮されたものになっています。

しかし、メニューが豊富である事でどれを選べば良いのか迷ってしまう事もあるでしょう。

本記事ではまず高齢者向け宅配弁当のメニューの魅力をお伝えし、状況別のおすすめメニューもご紹介します。

また、いつものお食事をお弁当向きにするアレンジもご紹介しますので、是非ご活用ください。

高齢者向け宅配弁当のメニュー、4つの魅力

管理栄養士によって監修された高齢者向け宅配弁当のメニューは、美味しく食事をするだけでなく身体の状況にも配慮が必要な高齢者や安心・安全な食事を提供したい介護者にとって魅力的なものです。

ここでは、高齢者向け宅配弁当のメニューの魅力について、詳しくお伝えします。

和洋中の豊富なバリエーションがある

「管理栄養士が監修した高齢者向けのメニュー」と聞くと、あっさりした和食の質素なメニューをイメージする人もいるのではないでしょうか。

しかし、高齢者向け宅配弁当のメニューは高齢者にも馴染み深い和食のメニューはもちろん、エビフライ等の洋食メニューや、天津飯等の中華メニュー、ワンプレートで手軽に栄養がしっかり摂れるパスタや丼もの等豊富なバリエーションがあります。

その他、例えば土用の丑の日のうな重やお正月のメニュー等、季節の行事が楽しめるお弁当も展開しています。

メニューのバリエーションが豊富なので、例えば1週間分まとめて注文しても飽きる事なく食べられますし、自宅ではなかなか難しい、多品目の食品を食べる事もできます。

豊富なメニューの中からお気に入りのメニューを見つけやすく、自宅での献立のヒントにしたり、会社によってはお気に入りのメニューを選んで繰り返し注文する事もできます。

ムース食から普通食まで幅広い食形態に対応している

高齢になると噛む力や飲み込む力が弱くなる人がほとんどであるため、食事を用意する介護者は食事の軟らかさや喉ごしを調節する必要があり、その方法に悩んだり、負担を感じる人も多くいます。

高齢者向け宅配弁当では、歯を使って噛む事が難しい人でも舌で潰して食べる事ができ見た目も良いムース食や歯ぐきで潰せるやわらか食、高齢者にも食べやすい軟らかさに調理され、他の家族も同じメニューが楽しめる普通食等、その人の噛む力や飲み込む力に応じて配慮された形態のメニューが揃っています。

高齢者が食べやすい、軟らかく喉ごしが良い食事は、ミキサーを使用したり、食材を小さく切ったり、長時間煮るといった調理の工程が必要な場合も多いので、食事の用意に多くの時間がかけられない時には予め食べやすい形態に調理された宅配弁当が重宝します。

その人にとって食べやすい形態を確かめたり、自宅で形態を調節する際のめやすにもできるので、自宅での調理にも役立ちます。

カロリーや塩分等がコントロールされたメニューも

介護をされている高齢のご家族の中には、持病があり主治医から食事のカロリーや塩分について指示があったり、気をつける様に言われている、という人も多いのではないでしょうか。

高齢者向け宅配弁当のメニューには、カロリーや塩分、タンパク質等、様々な病気の食事療法て配慮が必要な栄養素をコントロールしたメニューも展開しています。

例えば、カロリーコントロールメニューではおかずのカロリーが決まっていて、指示カロリーに応じてご飯の量を調節するだけでカロリーをコントロールする事ができます。

塩分コントロールメニューは1食あたり2g以下の塩分量に設定されており、これは病院や施設等で提供される減塩食の塩分量と同等です。自宅でカロリーやタンパク質、塩分をコントロールしていくためには、食材や調味料のカロリーやタンパク質、塩分を把握する必要がある他、食材の計量や栄養価の計算等が必要になり、挫折してしまう介護者が多いのも当然です。

カロリーやタンパク質、塩分等その人の身体の状況に合わせたコントロールメニューを選べば、自宅での食事療法もスムーズです。

全て栄養価計算され、バランスよく必要な栄養が摂れる

自宅で食事の献立を考える際に、「栄養のバランス」について悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。

持病があり、カロリーやタンパク質、塩分の摂り過ぎに気を付けなければいけない高齢者がいる一方で、加齢によって食が細くなり、栄養不足に陥る高齢者が多い事も問題になっています。

充分な栄養が摂れ、バランスが良い食事を毎日自宅で提供していく事は、準備できる食材や調理にかけられる時間等、制約も多く簡単な事ではありません。

特に、介護者が家を空け、一時的に高齢者が自宅に残る場合等に高齢者本人に食事の用意を任せると菓子パンやカップ麺、菓子類等で食事を済ませてしまい、栄養不足が心配といった相談もあります。

高齢者向け宅配弁当は管理栄養士によって高齢者に必要な栄養量が満たせる様にメニューが作られており、バランス良く多品目の食材が使われているため、自宅にある食材では栄養のバランスが不安な日や、介護者が食事の用意をする事が難しい場合に重宝します。

状況別・高齢者向け宅配弁当のおすすめメニュー

状況別・高齢者向け宅配弁当のおすすめメニュー

高齢者向け宅配弁当には様々な魅力的なメニューがありますが、その人の状況に合ったメニューを選ぶ事でより食事が楽しめたり、効果的に健康増進や持病への配慮をしていく事ができます。

ここからは、高齢者の状況別におすすめしたい、高齢者向け宅配弁当のメニューについてお伝えします。

咀嚼や飲み込みに問題がない場合は普通食のメニューを

普通食のメニューは和洋中の豊富なバリエーションの他、調理法も焼く、揚げる等多彩であるため、高齢者向け宅配弁当とは言っても、家族みんなで美味しく食べられる内容です。

よって、自分の歯がまだ健康である場合や、入れ歯でも大抵の食べ物は咀嚼してムセる事なく飲み込む事ができている場合には普通食のメニューをお試しする事をおすすめします。

もし普通食のメニューが硬くて食べにくいと感じる様であれば、普通食よりも軟らかいやわらか食等の形態を試しましょう。

噛む力や飲み込む力が弱くなった人にはムース食ややわらか食を

噛む力や飲み込む力が弱くなり、自宅でも食材を細かく刻んだ食事を食べていたり、水分にはとろみを付けているといった場合には、舌で潰せるムース食や、歯茎で潰せるやわらか食を選択するのがおすすめです。

形態の特徴としては、やわらか食は食材の形を残している場合が多く、ムース食は食材や料理をミキサーにかけた後に固形化しているものが多いです。

自宅で食べている食事がどちらの形態に近いか判断が難しい場合は、両方の形態のサンプルを取り寄せて実際に食べてもらうといった方法があります。

そうする事でどちらの形態がその人にとって適しているのかが分かるだけではなく、普段自宅で作る食事の形態の参考にする事もできます。

持病がある人や体重が気になる人はカロリーや塩分等のコントロール食を

カロリーやタンパク質、塩分等がコントロールされたメニューは、持病があり主治医から食事について指示がある場合におすすめです。

カロリーコントロールメニューは膝に痛み等がある場合等、体重を少し落としたい人にもぴったりです。

また、持病がない場合も、例えばお正月等季節行事の時は一般的に食事量が多くなりがちですが、カロリーや塩分の摂り過ぎが心配な場合には前後の食事等にコントロール食の弁当を取り入れる事で、カロリーや塩分の摂取量に配慮する事もできます。

自宅で作る食事をお弁当にできる?お弁当向きにする工夫をご紹介!

ここまでは高齢者向け宅配弁当のメニューについてお伝えしてきましたが、行楽や通院等で高齢者本人が外出する等、いつも自宅で食べている食事をお弁当にできたら便利な場合もありますよね。

その様な時、お弁当に向く調理法や工夫を知っておくとすぐに活用できるのでおすすめです。

ここでは、自宅で作れるお弁当に向く調理法のポイントや工夫をお伝えします。自宅でお弁当を作る際のポイントについては、こちらの記事でもご紹介していますのでご覧下さい。

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自宅の食事をお弁当向きにするには、水分の移動を抑えるのがカギ!

高齢者が食べやすい形態の食事は、お粥や煮物、あんかけ等水分量が多いメニューがほとんどです。

この水分量の多さが、複数の料理を一つの容器に詰めるという工程で大きな不都合を生んでしまうのです。

水分量が多い状態で複数の料理を一つの容器に詰めると、煮汁等が移動する事で、匂いが移ったり、食品に付いていた細菌が繁殖しやすくなり、食中毒を引き起こす危険性も生まれます。

よって、自宅での食事をお弁当向きにするには、水分の移動をいかに抑えるかがカギとなります。

お弁当のおかずの水分を移動させない工夫①容器を分けたり仕切りをつける

水分を移動させない1つ目の工夫として、例えば主食のお粥(またはご飯)、メインになる肉や魚のおかず、煮物等の野菜のおかずをそれぞれ別のタッパーに詰めたり、

自宅での工夫 シリコン仕切り
【画像:タッパー使用例】

煮汁に片栗粉を加える等してとろみを強めに付け、流れにくい状態にしてからシリコン製の仕切りなどなどで分けるといった方法があります。

お弁当のおかずの水分を移動させない工夫①容器を分けたり仕切りをつける
【画像:シリコン仕切り】

また、雑炊や煮込みうどんといった一皿メニューの場合は味噌汁容器の保温ジャーに入れて持ち歩くと密閉性もあり便利です。

保温ジャー
【画像:保温ジャー】

お弁当のおかずの水分を移動させない工夫②水分を吸収する食材を詰める

2つ目の工夫としては、煮物やあんかけ料理等の水分が気になる場合には、鰹節や麩といった水分を吸収する食材を一緒に詰めるといった方法があります。

自宅での工夫 鰹節①
【画像:鰹節】


【画像:鰹節使用例】

少量の煮汁であれば鰹節が吸収してくれますが、煮汁の量が多い場合等には麩を乾燥した状態で一緒に詰めるのがおすすめです。

自宅での工夫 麩①
【画像:麩】


【画像:麩使用例】

麩は花形や玉型等、見た目が良いものも多いので、彩りを添える事もできます。

高齢者向け宅配弁当なら、状況に合わせてメニューが選べて便利!

高齢者向け宅配弁当なら、状況に合わせてメニューが選べて便利!

高齢者を自宅で介護している場合、介護者が仕事や用事等で不在の時は最近各社が参入している「高齢者向け宅配サービス」を利用する事で、手間が少なく、衛生面も安心な食事が用意する事ができおすすめです。

また、この高齢者向け宅配弁当の魅力として、美味しささや栄養面はもちろん高齢者の様々な身体状況に配慮されたメニューが豊富に展開されているという点があります。

高齢者向け宅配弁当のメニューは管理栄養士によって監修され、高齢者に必要な栄養価が計算され、和洋中や年間行事食も楽しめ、多彩な品目の食材を取り入れたメニューが揃っている事や、普通食の他にも噛む力や飲み込む力が弱くなった人でも安心して食べられ、見た目も良いムース食等のメニューもあり食形態が豊富である事、持病等で主治医から食事の指示がある場合でも安心して利用できるカロリーやタンパク質、塩分等がコントロールされたメニューがあるという魅力があります。

これらの魅力的なメニューは、その人に合ったものを選択する事でより食べる事が楽しめたり、持病や健康に配慮する事もできます。調理法も多彩な普通食のメニューは高齢者に限らず家族みんなで楽しめる形態でもあるので、自分の歯が健康である場合や、普段から大抵の食べ物は問題なく咀嚼し飲み込める場合におすすめです。

噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合には、舌で潰せるムース食や、歯茎で潰せるやわらか食を試し、本人が食べやすい方の形態を選択しましょう。

持病がある場合には主治医の指示をよく確認し、指示に見合ったカロリーやタンパク質、塩分がコントロールされたメニューを選択する事ができます。

カロリーや塩分がコントロールされたメニューは、持病がなくても体重を気にする人や、カロリーや塩分の摂り過ぎが気になる行事等の際に食事量を調節する事にも活用できます。

高齢者宅配弁当サービスを展開する会社には管理栄養士が常駐し、電話等でメニュー選択やその他の困りごとについてもサポートしてくれる安心の体制も整っています。

>oharu(おはる)

oharu(おはる)

自身のスポーツ経験から管理栄養士を志し、大学卒業後総合病院の管理栄養士として8年勤務する中で高齢者の栄養サポートやがん患者に対する緩和ケア等のチーム医療にも参加。現在は幅広い年齢層を対象に予防医療の分野で活動中。

【所有資格】・管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・病態栄養専門管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士