高齢者も夏祭りを楽しめる食事の工夫とは!?よくあるお悩みや対策もご紹介!

夏祭りは、豊作祈願や無病息災を願って地域で行われ、高齢者にとっても子供の頃から馴染みのある夏の風物詩と言えます。

病院や高齢者施設の食事においても、地域の夏祭りの際にはお祭りにちなんだカードを添えたり、お祭りにちなんだメニューが行事食として提供される事も多くあります。

屋台で売られている焼きそば等の食事は、夏祭りの醍醐味でもありますが、高齢になるとなかなか夏祭りの屋台に出かけるのは難しいものです。

そんな時、自宅で高齢者も安全に夏祭りを楽しめる様な食事が提供できたなら、高齢者の日時にも彩りが添えられます。

しかし、インターネット上の記事等では、自宅で夏祭りを楽しめる様な食事を提供する際の食形態や衛生面等についての悩みも多く見られます。

そこで今回本記事では、夏祭りの食事を高齢者に提供する際によくあるお悩みとその対処法を踏まえた食事のポイントをお伝えします。

自宅で高齢者を介護され、日々の食事の献立に悩んでいる方も是非ご覧下さい。

夏祭りの食事、高齢者に提供する際によくあるお悩み3選

夏祭りの食事、高齢者に提供する際によくあるお悩み3選

高齢になると噛む力や飲み込む力といった身体機能の低下が見られやすく、夏祭りが行われる季節は食べ物が傷みやすい季節でもあります。

本章では、インターネット上の記事等に寄せられる事が多い、夏祭りの食事を高齢者に提供する際によくあるお悩み3選をお伝えします。

夏祭りの食事には、硬くて食べにくいものも多い

夏祭りの屋台でよく提供されるたこ焼きやいか焼き、フランクフルトといった食事は、弾力や歯応えがあるのが特徴です。

一般的な成人は食感と味を楽しむ事ができますが、噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとっては硬くて食べにくく、喉に詰まらせてしまう危険性があります。

この場合は、食材自体が硬くて食べにくい場合が多いため、高齢者が安全に美味しく食事をするためには食材の選択や調理の工夫が必要です。

焼きそば等の麺類は、長くて飲み込みにくい

夏祭りの食事の中でも焼きそばは代表的なメニューの一つです。また、特に焼きそばは病院や高齢者施設で行われる食事の嗜好調査においても人気があるメニューであるため、普段から喜ばれるメニューとも言えるでしょう。

しかし、焼きそば等の麺類は長さがあるため、口の周りの筋力や飲み込む力が弱くなった高齢者の場合は自身で適度な長さにして口に運ぶのが難しいといった問題があります。

また、噛んでいるうちに口の中でばらけやすいため、うまく飲み込めなかったり、ムセてしまう可能性もあります。

この場合も高齢者が食べやすい形態となる様、調理の工夫が必要です。

夏場の食事は、衛生管理が不安

夏祭りが行われるのは気温が高い季節であるため、食材や調理済みの料理が傷みやすい環境にあります。

高齢者は一般的な成人と比較して免疫力が低下しやすいため食中毒等の症状が悪化しやすく、命に関わる事もあります。

食中毒は家庭内で発生する事が多いため、家庭で調理をする際には適切な衛生管理を行い、購入した食事も早めに食べるといった注意が必要です。

高齢者も安全に楽しめる、夏祭りの食事のポイント

高齢者も安全に楽しめる、夏祭りの食事のポイント

前章では、自宅において夏祭りの食事を高齢者に提供する際に多く寄せられるお悩みについてお伝えしました。

しかしお伝えしたお悩みは、調理の工夫や適切な衛生管理を知る事によって対処する事も多くあります。

本章ではその対処法を踏まえた夏祭りの食事のポイントについてお伝えします。

食材は小さめに切り、硬い食材は代替をする

先にお伝えした様に、夏祭りにちなんだ食事の中には、高齢者にとって硬くて食べにくいメニューもあります。

その様な場合は、硬い食材は軟かく食べやすい食材に代替えする他、食材を小さく切って調理する事で咀嚼がしやすくなります。

具体例としては、たこ焼きのたこははんぺんに替えたり、フランクフルトはえびのすり身等を使ったつくねにするといった方法があります。

また、お好み焼きは具材を小さく切る事でより歯切れが良くなり食べやすくなります。

麺類は短めに切り、あんかけにする

焼きそばやうどん等の麺類は長さがあるため、普段の食事においても高齢者が喉に詰まらせたりうまく飲み込めないといったリスクがあるメニューでもあります。

高齢者に麺類を安全に食べてもらうためには一口の長さに麺を短めに切る事や、麺が口の中でばらける事を防ぐためにあんかけにし、口当たりよくまとまりを持たせるといった工夫が必要です。

焼きそばであれば、短く切った麺の上に小さめに切った具材をあんでとじてかけるといった調理法にし、混ぜながら食べる事で麺と具材、あんが一体化し、食べやすくなります。

清潔な容器や器具を使い、しっかりと加熱調理し早めに食べる

夏祭りが行われる季節は気温が高いため食材や料理が傷みやすく、家庭内の調理でも衛生管理を適切に行い、食中毒を防止する事が重要です。

調理や食事の際の手洗いや手指消毒の他、使用する食器や容器、調理器具もしっかり洗浄し、乾燥したものを使用しましょう。

また、屋台などで調理されたものを購入し、自宅で食べる場合には、寄り道等せずに速やかに持ち帰り、食べる前にはレンジ等で再加熱を行いましょう。

調理済の食品は細菌が繁殖しない様、調理後2時間以内に食べるのが理想です。

高齢者も安全に楽しめる、夏祭りのおすすめメニュー

前章では、高齢者も夏祭りを楽しめる食事に関するお悩みについての対処法を交えながら、食事のポイントをお伝えしてきました。本章ではそのポイントを踏まえた夏祭りのおすすめメニューをご紹介します。

はんぺんたこ焼き

たこ焼き

たこ焼きのたこは高齢者にとって硬くて食べにくい食材の一つですが、はんぺんやチーズ等の軟らかい食材を代替として具材に使用する事で高齢者にも食べやすい食感になります。

材料(約20個分)
  • 小麦粉 100g
  • 水 400ml
  • ほんだし 小匙1
  • 醤油 小匙1
  • 卵 1個
  • はんぺん 1枚半
  • ソース、青のり 適宜
作り方
  1. はんぺんは1cm角に切る。
  2. 生地の材料を全て混ぜ、油をひいたたこ焼き器に入れ、はんぺんを中心に入れて焼く。
  3. お好みでソースと青のりをかける。

あんかけ焼きそば

あんかけ焼きそば

記事でも紹介しているメニューです。

中華麺に水分を加え、蒸し焼きにする事で麺自体も軟かく仕上げる事がポイントです。

材料(1人分)
  • ゆで中華麺 1袋
  • 鶏挽肉 30g
  • 人参 5cm分
  • 白菜 1枚
  • しいたけ 1枚
  • ごま油 大匙1
  • 水 100ml
  • 酒 小匙1
  • 醤油 小匙2
  • 鶏がらスープの素 小匙1/2
  • 片栗粉 小匙1(倍量の水で溶く)
作り方
  1. 中華麺をフライパンに入れ、水を回し入れて蓋をし、蒸し焼きにした後3〜5cmに切る。
  2. 野菜、しいたけは5mm以下の大きさに切る。
  3. 鍋にごま油を熱し、鶏挽肉と野菜を炒め、水を加えて軟かくなるまで煮る。
  4. ②に鶏がらスープと調味料を入れ、再び沸騰したら火を止め、水溶き片栗粉でとろみを付ける。
  5. ①に④をかける。

ひとくちチョコバナナ

ひとくちチョコバナナ

お祭りの屋台のデザートメニューとして代表的なチョコバナナも、一口大に切りチョコレートを格子状にかける事で食べやすくなります。

材料
  • バナナ 1本
  • チョコレートペン 1本
  • カラースプレー等 適宜
作り方
  1. バナナは1cm程度の輪切りにする。
  2. ①にチョコレートペンでチョコレートを格子状にかけ、カラースプレーをトッピングする。

高齢者も安全に夏祭りの食事を楽しむポイントは、調理の工夫と衛生管理!

夏祭りは、豊作祈願や無病息災を願って地域で行われ、高齢者にとっても子供の頃から馴染みのある夏の風物詩です。

病院や高齢者施設の食事においても、お祭りにちなんだメニューが行事食として提供されています。屋台で売られている焼きそば等の食事は、夏祭りの醍醐味でもあります。

高齢になると夏祭りの屋台に出かけるのは難しいものですが、自宅で高齢者も安全に夏祭りを楽しめる様な食事が提供できたなら、高齢者の日時にも彩りが添えられます。

しかし、インターネット上の記事等では、自宅で夏祭りを楽しめる様な食事を提供する際の食形態や衛生面等についての悩みも多く見られます。

例えば、たこ焼きの具材として使用されるたこは硬いため、高齢者に提供する事が不安であるという声や、焼きそば等の麺類は飲み込みにくく、喉に詰まる事が心配といった声が聞かれます。

また、夏祭りが行われる季節は気温が高く、食品が傷みやすいため、衛生管理に対する不安もよく耳にします。

これらのお悩みへの対処法として、記事中の例の様に硬い食材は軟かく食べやすい食材に代替したり、食材を細かく切るといった方法があります。

麺類は食べやすい様に一口で食べられる長さにしますが、麺類が口の中でばらけないように具材と共にあんかけにし、口当たりよくまとめる必要があります。

高齢者は一般的な成人と比較し、抵抗力が低い傾向にあるため、食中毒の症状が重症化しやすく、命に関わる事もあるため、家庭での適切な衛生管理が重要です。

調理や食事の際の手洗いや手指消毒の他、容器や食器、調理器具は清潔なものを使用する事が大切です。

屋台などで調理済みのものを購入した場合も、細菌の繁殖を防ぐため、購入後速やかに食べる様にし、食べる前の再加熱も忘れずに行いましょう。

>oharu(おはる)

oharu(おはる)

自身のスポーツ経験から管理栄養士を志し、大学卒業後総合病院の管理栄養士として8年勤務する中で高齢者の栄養サポートやがん患者に対する緩和ケア等のチーム医療にも参加。現在は幅広い年齢層を対象に予防医療の分野で活動中。

【所有資格】・管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・病態栄養専門管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士