高齢者向けの食事、おかずはレトルトが便利!メリットと選び方のポイントをご紹介!

最近ではドラッグストアやスーパーの他、インターネット通販においても高齢者向けのレトルト食品が数多く販売されています。

特に、レトルトタイプのおかずは常温でもパウチを空け、食器に移すだけですぐ食べられる商品も多く、忙しい介護者の負担軽減にとても役立ちます。

また、レトルトタイプのおかずは保存性が高い事や食形態が豊富である事、栄養成分が分かりやすいといった特徴があり、介護者の負担軽減以外にも多くのメリットがあります。

しかし、高齢者向けのレトルト食品は販売されている商品の種類が多く、食形態も豊富である事から、どの商品を選べばよいのか迷ってしまうといった声も多く聞かれます。

そこで今回本記事では、高齢者向けのレトルト食品を使用するメリットだけではなく、そのメリットを最大限に活かす事ができる高齢者向けレトルト食品の選び方をお伝えします。

メリットが活かせるレトルト食品の選び方を知る事ができれば、自宅介護における食事の選択肢が広がりますよ。

高齢者の食事、こんな時こそレトルトが便利!レトルトおかずのメリットは!?

高齢者の食事、こんな時こそレトルトが便利!レトルトおかずのメリットは!?

レトルト食品はパウチを空ければすぐ食べられる手軽さや、常温でもある程度長期保存ができるといった特徴があり、高齢者向けのレトルトおかずは食形態も豊富です。

この様な特徴は、自宅介護や日常生活での多くのシーンにおいて便利に活用する事ができます。

ここでは、高齢者の食事にレトルト食品を使用するメリットを、便利なシーンを例に挙げながらご紹介します。

介護者が多忙の場合等に食事を調理する手間が省ける

レトルトおかずの最大のメリットは、何といってもその手軽さです。常温で食べられる商品も多く、パウチを空けて食器に移すだけですぐ食べる事ができます。高齢者本人の噛む力や飲み込む力が弱くなっている場合には軟らかく煮る、とろみをつけるといった調理の工夫が必要となる場合も多く、毎日の食事の準備が介護者の負担となる事もしばしばあるのです。

しかし、予め高齢者も食べやすい形態に調理された高齢者向けのレトルトおかずなら、食形態の調整が必要な場合であっても介護者の負担を大幅に軽減する事が可能です。

常温で保存ができるので災害時の非常食にも便利

調理を必要とせず、手軽に食事のおかずとして利用できる商品には高齢者向け宅配弁当等もありますが、レトルトおかずとの大きな違いは冷凍保存が必要である事です。

利便性が高くても保存の際に温度管理が必要な商品は、災害等で停電をした場合に保存ができなくなるというリスクがあります。

その点パウチタイプのレトルトおかずは常温での保存が可能なので、災害時の非常食としても便利です。

非常食として保存をする場合は、スプーンや食器、食器に被せて洗わずに繰り返し使える様にするためのラップ等を一緒に備えておきましょう。

また、非常時に初めてレトルトおかずを食べようと思ったら、食形態や味付けが合わず食べられなかったというケースも存在します。非常食用には日頃から食べ慣れた商品を選ぶのがおすすめです。

食形態が豊富なので、噛む力や飲み込む力によってフィットする形態が選べる

高齢になると噛む力や飲み込む力が低下する傾向にあり、それにより他の家族と同じ形態の食事は食べるのが難しく、食形態の調整が必要となる場合か多くなります。

しかし、軟らかく煮る、ミキサーにかけて固める等といった調理は労力を要するため介護者の普段になりやすいだけではなく、食材によって水分量が異なり、食品そのものが持つ粘度の影響等により毎回同じ形態に調整するにはある程度の慣れが必要です。

市販のレトルトおかずは、ペースト状やムース状、固形等幅広い食形態で展開されています。

そのため、軟らかければ固形でも食べられる、歯が無いためムース状である必要がある等、その人の噛む力や飲み込みの状況に合った形態の商品を選ぶ事ができます。

カロリーや塩分が表示されているので、持病がある場合も使いやすい

高齢になると持病の治療や健康への配慮のためにカロリーを調整したり、塩分の摂りすぎを避けたいといった場合も多くあります。

自宅で調理をする場合は調理の他に食品や調味料のカロリーや塩分を調べ、計算しなければならずとても大変です。

レトルトおかずであればパッケージに栄養成分表示が記載されているため1食あたりのカロリーや塩分量が分かりやすく、食事全体のカロリーや塩分の調整が簡単になります。

高齢者も安心して食べられるレトルトおかずの選び方、そのポイントは!?

高齢者も安心して食べられるレトルトおかずの選び方、そのポイントは!?

ドラッグストアやスーパー、ネット通販でも多くの種類が販売されている高齢者向けのレトルト食品ですが、メニューや食形態の豊富さから、どれを選べば良いのか分からないといった方も多い事でしょう。

また、前章でお伝えしたレトルト食品のメリットを最大限に活かすためには、商品を選ぶ際に抑えておきたいポイントもあります。

ここでは、高齢者も安心して食べられるレトルトおかずを選ぶ際のポイントをお伝えします。

高齢者本人が気に入ったメニューであるか

高齢者向けのレトルトおかずは調理をせずに提供でき、介護者の普段軽減に繋がる事がメリットの一つですが、普段の食事にレトルトおかずを取り入れる際には、実際に喫食する高齢者本人の好みを尊重する事が大切です。

苦手なレトルトおかずを我慢して食べ続ける事はストレスとなり、高齢者から食事の楽しみを奪ってしまい、食事に対する意欲の減退に繋がる事も少なくありません。

また、前章でもお伝えした様にレトルトおかずの中でその人が気に入ったメニューを知っておく事は災害時の非常食として備える商品を選ぶ際にも役立つため、複数のメーカーの商品を試食してもらい、高齢者本人が納得したメニューを取り入れましょう。

食形態が高齢者本人の咀嚼能力や嚥下能力に相応しいものであるか

高齢者向けのレトルトおかずは食形態が豊富に揃い、高齢者にも食べやすい柔らかさやとろみに調整されている事も魅力です。

しかし、その人の噛む力や飲み込む力に合わない形態のものを提供してしまうと、誤嚥や喉に詰まらせるといった危険を招きます。

その人に合った形態のレトルトおかずを選ぶには、多くの商品のパッケージに記載されている「ユニバーサルデザインフード」の表示を参考にするのも便利です。

ユニバーサルデザインフードは日本介護食品協議会が定めた指標で、高齢者向けレトルトおかず等の介護食の他、食べやすさに配慮された一般的な食品にも表示されています。

柔らかさの段階として「容易にかめる(米飯や焼き魚程度の形態)」「歯茎でつぶせる(軟飯、煮魚程度の形態)」「舌でつぶせる(全粥、魚のほぐし身+あんかけ程度の形態)」「噛まなくてよい(ペースト粥、煮魚の裏ごし程度の形態)」の4段階で表されており、普段食べている他の食品の形態を参考に選ぶ事が可能です。

しかし、本当に食形態がその人に合っているかどうかは実際に食べてみないと分からない場合も多々あります。

レトルトおかずは1食分ずつの単位で販売されている事が殆どなので、食形態がその人の噛む力や飲み込みの状況に合っているかを確認するためにお試しで購入し、実際に高齢者に食べてもらうと良いでしょう。

複合菜のメニューを選べば食欲不振時にも便利

高齢者向けレトルト食品の中には例えば「すき焼きおじや」や「肉じゃが」の様な主食とおかず、または野菜とタンパク質源を兼ねたメニューの商品も市販されています。

この様なメニューは「複合菜」と呼び、単品メニューでありながら肉や魚、卵や大豆製品等のタンパク源や、野菜が含まれ、食が細くなり一度に多くの品数を食べる事が難しくなった高齢者の栄養補給におすすめのメニューでもあります。

そのため、複合菜のレトルト食品は食欲不振時や食事を比較的軽めに済ませたい昼食用等に備えておくと重宝します。

複合菜のレトルト食品を使用したバランスの良い食事の組み合わせ例として、すきやきおじや又は卵がゆ(主食+タンパク源)+豆腐と野菜の汁物(必要に応じてとろみをつける)、お粥または軟飯+肉じゃが(タンパク源+野菜)+フルーツといった組み合わせがおすすめです。

持病がある場合は、病態に配慮した栄養成分のものを選べるとベスト

高齢になると持病の治療のためや、健康維持のためにカロリーや塩分への配慮を必要とする場合も多くあります。

また、一般的なレトルトおかずは塩分が高いというイメージがあり心配している方も少なくはないでしょう。

しかし、主に医薬品メーカーが展開する高齢者向けのレトルトおかずには減塩タイプや腎機能が低下した方用に栄養成分が調節された商品のラインナップもあるため、持病の治療中であったり健康に配慮したいといった場合も安心して自分に合った商品を選ぶ事ができます。

塩分や病態別に栄養成分が調整されているタイプのレトルトおかずは、ドラッグストア等で購入できる場合もありますが、介護用品の総合通販カタログ等での購入がより多くのラインナップから選ぶ事ができるためおすすめです。

ただし、持病の治療中であるといった場合には、主治医や通院している病院の管理栄養士に使用する予定のレトルトおかずの成分表示を見てもらい、食事療養に支障がない事を確認しましょう。

高齢者向けの食事、おかずをレトルトにするメリットはたくさん。是非活用しよう!

最近ではドラッグストアやスーパーの他、インターネット通販においても高齢者向けのレトルト食品が数多く販売されています。

特に、レトルトタイプのおかずは常温でもパウチを空け、食器に移すだけですぐ食べられる商品も多く、その手軽さが魅力です。

レトルトタイプのおかずは保存性が高い事や食形態が豊富である事、栄養成分が分かりやすいといった特徴があり、災害時の非常食としての備蓄や、持病の治療中や健康維持のためにカロリーや塩分等に配慮したいといった場合にも使いやすいといったメリットもあります。

しかし、高齢者向けのレトルト食品は販売されている商品の種類が多く、食形態も豊富である事から、どの商品を選べばよいのか迷ってしまうといった声も多く聞かれます。

レトルトおかずを選ぶ際のポイントは、高齢者本人が気に入ったメニューである事、ユニバーサルデザインフード等の食形態のめやすとなる表示を参考にする他、実際に本人に試食をしてもらい、その人の咀嚼嚥下能力に合った形態のものを選ぶ事、食欲不振時等には少ない品数でも栄養のバランスが整いやすい複合菜のレトルト食品も視野に入れて選ぶ事、持病がある場合には主治医や管理栄養士に相談の上、栄養成分が病態に配慮されているタイプのものを選ぶといった事が挙げられます。

レトルトおかずは手軽さ以外にも多くのメリットがあり、そのメリットを最大限に活用するためにもポイントを押さえた商品選びをしましょう。

>oharu(おはる)

oharu(おはる)

自身のスポーツ経験から管理栄養士を志し、大学卒業後総合病院の管理栄養士として8年勤務する中で高齢者の栄養サポートやがん患者に対する緩和ケア等のチーム医療にも参加。現在は幅広い年齢層を対象に予防医療の分野で活動中。

【所有資格】・管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・病態栄養専門管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士