節分にちなんだおやつ、高齢者にもおすすめなものは!?食事のアイディアもご紹介!

節分は古くからある日本の風習で、高齢者にも馴染みのある年中行事でもあります。

恵方巻きを食べたり、歳の数だけ大豆を食べたり、地域によっては鰯を食べる等食事とも深い関わりがあります。

節分には高齢者も節分にちなんだおやつや食事を通して、行事を楽しんでもらいたいものですが、噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとっては安全に食べられない食品もあり、節分にちなんだおやつや食事を高齢者に楽しく安全に食べてもらうためには、食品の選び方や作り方に少し工夫が必要です。

今回本記事では高齢者における節分の際の食事に関する注意点や、安全に節分を楽しめるおやつや食事の工夫についてお伝えします。

その工夫を知る事で、ご家庭でも家族みんなで節分を楽しく節分を迎える事ができますよ。

節分にちなんだおやつや食事、高齢者が食べる際の注意点は??

節分にちなんだおやつや食事、高齢者が食べる際の注意点は??

節分に食べられるおやつや食事には、噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとっては硬くて食べられなかったり、喉に詰まらせる危険性があるため注意が必要です。

ここでは、節分にちなんだおやつや食事を高齢者が食べる際のそれぞれの注意点についてお伝えします。

節分豆は手でつまみにくく、硬くて噛む事が難しい

節分の際にはその年の無病息災を願い豆まきをし、おやつとしても楽しまれる節分豆は、大豆を炒って作られています。

一般的な大人にとっては歯応えがあり美味しく食べられますが、噛む力が弱くなった高齢者にとっては噛み砕く事が難しいため、安全に食べる事が難しい食品です。

その上、一粒一粒が小さく手元から滑りやすいため、口元まで運びにくいという点も食べにくさに繋がります。

恵方巻きは噛み切る事が難しく、喉に詰まる危険性がある

近年全国的にも節分の行事食として浸透しているのが恵方巻きです。

具材もバリエーションが多く、選ぶのも楽しい恵方巻きですが、長い太巻きであるため噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとっては海苔の部分が噛み切りにくく、喉に詰まる危険性もあります。

巻き寿司は高齢者にも好まれるメニューの一つなので、調理法の工夫で楽しみたいものですね。

鰯等の魚は、調理法によってはパサつき、飲み込みにくい

西日本の一部では、魔除けとして節分に焼き鰯の頭と柊の葉を飾る風習があり、節分にちなんだ食事のメニューとして、鰯の焼き魚等が食べられる事もあります。

しかし、鰯は焼き魚等の調理法ではパサつきやすく、唾液の分泌量が減少しがちな高齢者にとっては口の中でまとまりにくいため、飲み込みにくさにも繋がります。

また、小骨が喉に刺さる危険性もあるため、注意が必要です。

高齢者におすすめな節分にちなんだおやつや食事 4選

高齢者におすすめな節分にちなんだおやつや食事 4選

前章では節分にちなんだおやつや食事を高齢者が食べる際の注意点についてお伝えしました。

それを踏まえ、ここでは節分を楽しみつつも高齢者でも安全に食べるための工夫と、おすすめなおやつや食事についてお伝えします。

もちろん、家族みんなで楽しむ事ができますよ。

甘納豆なら柔らかく、楊枝や手先で口に運びやすい

甘納豆

前章でお伝えした様に、節分で食べられる節分豆は噛む力が弱くなった高齢者にとっては硬くて食べにくい食品の一つです。

そのため、私自身が病院で勤務していた時は節分の際の行事食として、高齢の患者さんには節分豆の代わりに甘納豆をおやつとして提供していました。

甘納豆であれば柔らかくて食べやすく、楊枝に刺しやすい事や花豆等の甘納豆であれば大豆よりも大きく、高齢者でも手先でつまみやすいため、口に運びやすいという利点があります。

鬼のイラスト等が描かれたカードやお面を添える事で、節分の雰囲気を演出する事ができます。

きな粉を使ったお菓子なら大豆の風味を楽しめる

節分豆は炒った大豆で作られているため、高齢者にとっては食べにくいものですが、大豆を粉にしきな粉を使う事で節分らしいおやつを作る事ができます。

きな粉は高齢者にも好まれる食材なので普段のおやつとしても喜ばれます。

きな粉を使った口当たりの良いおやつの例として、きな粉プリンやアイスクリームのきな粉がけ等がおすすめです。

豆乳きな粉プリン

きな粉プリン
材料(4個分)
  • 無調整豆乳 200ml
  • 生クリーム 100ml
  • 粉ゼラチン 3g
  • 熱湯 大匙2
  • きな粉 大匙3
  • 砂糖 10g
作り方
  1. 粉ゼラチンに熱湯をかけてふやかしておく。
  2. 豆乳と生クリームを耐熱容器に入れ、600Wのレンジに1分かけて温める。
  3. ボウルにきな粉と砂糖を入れ、②を注いで混ぜたら①を加えて混ぜる。
  4. ③を容器に入れ、冷蔵庫で3時間以上冷やす。

黄金巻なら巻き寿司も食べやすく

黄金巻き

通常の恵方巻きは太くて長い事や、海苔で巻いている事により噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとって食べにくく、喉に詰まる危険性がある事についてもお伝えしました。

しかし、華やかな巻き寿司は特別感があり、高齢者にも人気があるメニューでもあります。巻き寿司を食べやすくする方法として、海苔の代わりに酢飯を薄焼卵や錦糸卵で巻く「黄金巻」にし、箸等で持ちやすい大きさにカットするという方法もあります。

この様な工夫をする事で、高齢者も節分らしい食事を楽しむ事ができます。

鰯のつみれなら、パサつかず骨まで丸ごと食べられる

節分に鰯を食べる習慣がある地域の方にとっては、高齢者に鰯の料理を提供する際に焼き魚にするとパサついてしまうため、その調理法に悩む方は少なくないでしょう。

その様な場合におすすめなのが、圧力鍋等で柔らかく煮魚にする他、鰯を骨ごとすり身にして作るつみれがおすすめです。

すり身にする事によって噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者でも食べやすく、鰯の骨に含まれるカルシウムといった栄養も丸ごと摂取する事ができます。

ひと口で口に収まるサイズではなく、スプーンで少量ずつ分けながら食べられる少し大きめのサイズがおすすめです。

鰯のつみれ

いわしのつみれ
材料
  • 鰯(頭、尾を落とす) 5尾
  • 長芋 50g
  • 生姜チューブ 3cm
  • 片栗粉 大さじ1
  • 酒 小匙1
  • 塩・胡椒 少々
作り方
  1. 鰯、長芋、生姜、片栗粉、調味料の順にフードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで攪拌する。
  2. スプーン2本を使い、食べやすい大きさにまとめる。
    ※汁物には汁と一緒に火にかけ、つみれに火が通れば食べる事ができます。煮込み料理等には揚げ焼きにしてから使うと型崩れしにくいです。

節分を季節のおやつや高齢者にも食べやすく美味しい食事で楽しもう!

節分は古くからある日本の風習で、高齢者にも馴染みのある年中行事でもあります。

恵方巻きを食べたり、歳の数だけ大豆を食べたり、地域によっては鰯を食べる等様々な慣習があります。

しかし、噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者にとっては節分にちなんだおやつや食事の中には噛み切れない、飲み込みにくいといった理由で安全に食べられない食品もあり、節分にちなんだおやつや食事を高齢者に楽しく安全に食べてもらうためには、食品の選び方や作り方に少し工夫が必要です。

節分にちなんだおやつや食事を高齢者が食べる際に問題として挙げられる事は、節分豆は硬く、手でもつまみにくく食べにくい、長い太巻きである恵方巻きは噛み切る事が難しく、喉に詰まる危険性がある事、鰯は調理法によってパサつき、高齢者の口の中でまとまりにくく食べにくいといった事等です。

この様な問題点に対する工夫として、節分豆を甘納豆で代替したり、大豆を原料としたきな粉を使ったおやつを楽しむ事、恵方巻きは海苔の代わりに卵で巻き、食べやすい大きさにカットする事、鰯はつみれや煮魚として提供するといった方法があります。

季節の行事食は単調になりがちな高齢者の日常に彩りを添える事ができます。

食品の選び方や調理法を工夫し、家族みんなで楽しみたいですね。

>oharu(おはる)

oharu(おはる)

自身のスポーツ経験から管理栄養士を志し、大学卒業後総合病院の管理栄養士として8年勤務する中で高齢者の栄養サポートやがん患者に対する緩和ケア等のチーム医療にも参加。現在は幅広い年齢層を対象に予防医療の分野で活動中。

【所有資格】・管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・病態栄養専門管理栄養士・がん病態栄養専門管理栄養士